学部長からのご挨拶

- 奈良大学 社会学部長
前田泰宏
現在、社会は様々な「問題」に直面しています。環境問題、食糧問題、格差問題、雇用問題、メンタルヘルス問題、教育問題、災害問題などなど、挙げていくときりがありません。こうやって「問題」を列挙していくと、その多さに圧倒されて「解決」の糸口さえ見失ってしまいそうです。しかし、そういった「問題」の多くは、詰まるところ、個々人の"こころ(=行動)"と"社会"との間の意識的・無意識的な相互作用の結果として起こり、また維持されているのです。そのことを見逃してはいけません。
奈良大学社会学部ではこれまで、現代の社会や人々が抱えている様々な「問題」の"生起と維持"に関わる相互作用を"読み解く"確かな調査力や洞察力と、「問題」の"解決と解消"に関わる相互作用を"生み出す"豊かな創造力や実行力を持った多くの人材を育成し、社会に送り出してきました。そういった伝統と実績を背景に、現在、臨床心理学と社会心理学を中心に人間のこころの問題を総合的に研究する「心理学科」と、調査をもとにあらゆる社会現象の理解と問題解決を目指す日本初の「社会調査学科」を設置しています。私たちと一緒に、共に学び、社会貢献に資することができる人間へと、共に成長していきましょう。
奈良大学社会学部について

奈良大学社会学部は、奈良大学創立19年目の1988年に開設されました。県内唯一の社会学部として、奈良県および近在の府県を中心に、全国から学生を受けいれてきました。
本学部は、社会の構造や変動と人間関係について、社会心理学・臨床心理学の視点から研究する心理学科と、社会調査を軸に、情報額・社会学・文化人類学・経済学・経営学など幅広い分野からアプローチし、さまざまな角度から現代社会を読み解いていく社会調査学科の2学科で構成されています。両学科とも、「社会とは何か」の解明を目指そうと、着実に成果をあげてきました。
社会調査学科は、2010年4月にこれまでの現代社会学科から名称変更し再出発しました。これまで20年余年にわたりつちかってきた社会調査を通した専門教育を大きく発展させ、より複雑化する社会の要求に応える即戦力の育成を目指しています。
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社会学部の教育目標は、「現代社会の構造と、その変化の動向を見定めるための研究と学習を通じて、自らの人生を主体的に生きることによって、社会貢献のできる人を育成すること」と要約できます。
このような課題に取り組むためには、様々な領域の教育・研究が連携する必要があります。そこで、本学部では、その開設以来、専任教員の専門分野を、伝統的な社会学部の構成よりも広くとり、社会学・社会心理学・文化人類学・経営学・経済学・情報科学を含むものとしてきました。また現代の「こころ」の問題に対応するために臨床心理学を拡充、2007年4月には「人間関係学科」を「心理学科」として新たなスタートを切りました。この広い範囲の専門分野をもつ教員構成は、今日まで引き継がれています。2010年4月に現代社会学科を名称変更して開設された「社会調査学科」もまた、こういった社会学部の歴史を踏まえ、社会貢献のできる人材育成を目指してまいります。
本学部は、実践的な学習を重視するという観点から、充実した実験・実習設備を背景に「リサーチ・オリエンティッド」を標語に掲げてきました。そのため、研究上の重要な技術的手段として、コンピュータ学習および各種調査・実験実習に力を注いでいます。
こうした本学部の教育上の特色は、「認定心理士」、「認定カウンセラー」、「社会調査士」、「販売士」、「知的財産管理技能検定」「ファイナンシャルプランニング技能検定」「ITパスポート試験」「基本情報術者試験」等の資格取得制度にも現われています。










