カウンセリングとは何か?を体験する中身の濃い授業。(2/3)
[友廣信逸 准教授]
4人の専門家による授業風景
友廣先生は、30年以上にわたって家庭裁判所の調査官、臨床心理士として活躍してきた。いわば、カウンセリング技術を駆使して人の心に迫り、問題を解決するプロだ。
「この授業では、主としてロールプレイの実習を行います。適宜イメージ描画法やグループワークを用いて実習を行います」
授業は少数精鋭。学生たちは、毎回異なるロールプレイ実習を体験する。3回目のこの日は「ミップ&ウオー」という体験実習が行われた。6人の学生が、「ある人がA町からB町、C町を通ってD町までドライブするのに何ウオーかかったか?」という課題に取り組む。「ウオー」は未知の単位だ。学生には、解明の手がかりとなる情報の断片記されたカードが配られる。それを手がかりに、各自が情報交換をしながら答えを導き出すのだ。
「このゲームは、問題解決するときに、自分のかかわり方、人のかかわり方がどうだったかを気付いてもらうのが目的です。他人の話し方の特徴や癖を互いが鏡になって知ることで、自分や他者の関係が明らかになっていきます」
ゲームの最中、友廣先生は一人ひとりの表情や動作を細かく観察している。柔軟な表情だが、まなざしは鋭い。