量的調査手法を学ぶ(2/3)
[中原洪二郎 准教授]
論理を自分自身で発見し、構築する
多くの学生は、「社会調査を学ぶ」=「統計的データ解析を学ぶ」ことが中心だと考えているケースが多く、「調査票を作成し、配布し、回答してもらう。ここまではたぶん難しくないだろう。でも自分に、に統計解析ができるかな…」と不安に思っているようです。
でも、実際は、調査票をつくることに四苦八苦。調査票を作成するためにはまず、質問文と対応する回答選択肢を作成しなければなりませが、この「何を質問しなければいけないか」を決定するためには、調査課題についての問題意識が不可欠だからです。
「家庭ごみの減量化を実現するためにはどうすればいいだろう。人々のどのような意識や行動、社会環境が家庭ごみの減量化に結びつくのだろう。例えば分別数が多いほど、手間が増え、そのことによって家庭ごみ問題解決への意識が高まり、もっと減量に協力してくれるかも知れない。いや、分別の手間が増えすぎると人々が協力してくれなくなり、かえって逆効果かも・・・」
このような論理的メカニズムが「仮説」になっていくわけですが、論理を自分自身で発見し、構築することで、学生は成長していきます。こうして非常に長い時間をかけて、調査票は作られます。よい調査票をつくり適切にデータ収集ができれば、データ解析はそれほど困難なことではありません。