8月29日に開催されたオープンキャンパスには多数のみなさんにお越しいただき、ありがとうございました。模擬授業「社会調査のウソ?ホント!」を担当した中原です。
授業の中で、次のような問いかけをいたしました。
「結婚している男性と結婚していない男性を比べると、結婚している男性のほうが高血圧による病気になるやすい、ということが、調査の結果明らかになった」
というお話しがあった場合、それは本当に「結婚している」ことが「高血圧により病気になりやすい」ことの原因になっているのでしょうか、というものでした。さて、みなさん考えてみていただけたでしょうか。
確かに、結婚していることが血圧を高める原因になり得ない、とは言えないでしょう。授業中に引用した評論家の弁のように、家の外だけでなく中でも気苦労の多いお父さん。自由に出来る独身者のほうが血圧も上がらない、ということも無いとは言えませんね。
しかし逆のことも言えます。結婚していることで健康管理がしっかりできる、というメカニズムもありえるでしょう。独身だとどうしても外食が増えがち。栄養のバランスも崩れることが少なくないかも知れません。この場合は、結婚しているほうが高血圧になりにくい、という話になります。
さて、いよいよ「こたえ」ですが、もし「結婚している」「結婚していない」が、高血圧による病気になりやすいかどうかの原因に直接なっていないと仮定した場合、それでもこのような分析結果が得られるどのような可能性があるでしょうか。
それは「年齢」です。
年齢が上がると、高血圧の人が増える、ということはよく知られた事実です。そして、年齢が上がると、結婚している人が増える、ということも言えます。まあ、年齢が上がっていくのにつれて結婚している人も右肩上がりにずっと増えていくわけではありませんけれどね。
つまり、
年齢が上がる→結婚している男性が増える
年齢が上がる→血圧の高い人が増える
だから、 見かけ上、結婚している男性が増えると、血圧が高い人も増えるように「見える」ということになります。このような、見かけ上、関係があるように見えることを「疑似相関」と呼びます。
「○○と××に関係があることが調査の結果、明らかになった!」というニュースなどを見かけたら、ちょっと立ち止まってその関係が見かけ上の関係、つまり「疑似相関」でないかを考えてみて下さい。実は、結構アヤシイお話しも報道されたりしていますよ。
ではまた。










