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教員紹介

中原 洪二郎准教授

Kojiro Nakahara


国際社会学


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社会調査法IIの成績について

社会調査法IIの採点が終わりましたので、採点基準などについてお知らせします。

採点基準について


問1については、(1)予備調査の役割として本調査との関連について言及されていること、(2)予備調査の構成と本調査の構成の違い(=予備調査の特徴)について言及されていること、の2点を重視し、それに加えて本調査としての量的調査と、予備調査としての質的調査の相補性など、より詳しく言及されている場合に加点しました。

問2については、(1)仮説と呼べる構成になっているか、(2) 原因に関する仮説と言えるか、(3) 改善・解決に関する仮説と言えるか、(4)メカニズムの説明が論理的に破綻していないか、ということを基本的な基準としました。仮説の内容については考え方の違いというものが当然にあるわけですから、評価の対象にはしていません。配付資料の例をそのまま引き写したものについては減点されています。

問3については、「県民意識調査」であるので、(1) 母集団が奈良県民であること、(2) 無作為抽出標本調査になっていること、の2点を基本的な基準にしました。

問4については、(A)についてはダブルバーレルと黙従傾向、(B)については威光暗示、(C)については曖昧な言葉と倫理的問題について言及されていることを基準としました。

問5については、学術的レポートが1、一般的レポートが2、が正解です。構成が異なる理由については、(1) 聞き手(読み手)の違い、(2) 目的の違い、の2点について言及されていることを基準としました。

講評


今回、自筆ノート(PCで作成したものも可)のみ持ち込み可、配付資料そのものは持ち込み不可、という持ち込み制限をかけて試験を行いましたが、予想以上に出来ていませんでした。以下に気になったことを書きます。

(1) 無記入が多い

試験の際にも注意したと思いますが、無記入の項目は採点のしようがありません。部分点をつけることも不可能です。常識的な範囲で設問に近い何かを記述しておくようにアドバイスしたはずですが、聞き流されていたのでしょうか。唯一の選択問題である問5は、回答は1と2か、2と1かの2通りしかありません。そんなことで正解しても仕方ないというのはその通りですが、それでもどちらかを書いておくことは空白にしておくよりも幾分マシかと思います。

(2) 文章を書き慣れていない

今回、ほとんどの設問は記述問題だったわけですが、文章としてきちんと書けている人と書けていない人の差が非常に大きかったことが気になりました。文章を書くというのは能力の問題以前に訓練の問題ですので、携帯メールといった短文ではなく、長文を書くことに出来るだけはやく慣れておいてください。

(3) その他、細かいこと

問4(A)の中で使われていた「開発途上国」という言葉に対して、これが間違いで「発展途上国」であるとの回答がたくさんありました。他に間違っている場所が見つからず、苦し紛れでということであればそれでいいのですが、「開発途上国 developing country」という言葉は普通に使われる言葉です。用語的にもニュアンス的にも「発展」という言葉にポジティブな意味が強すぎる「発展途上国」の方が使いにくいのではないかと思います。

総合評価について


事前に公表していた、毎週のレポート4割、最終試験6割という配分で評価を行ったところ、およそ半分の学生が不可になる、という結果になってしまいました。また、例年にない傾向として、レポートの評価はかなり高いのに、最終試験があまり出来ていない人が多かったように思います。そこで、レポートの評価が高いか、試験の得点が高いか、のどちらかで総合評価が高くなるようにするため、総合評価の配分をレポート5割、試験7割という配分、つまり12割(120点満点)とし、100点を超えてしまう人については100点とする、という調整を行いました。

まとめ


出来ている人と出来ていない人の差がとても大きくなりました。そこそこ、という人が少ない感じです。出来ている人と出来ていない人の違いを一概に論じることは出来ますし、今年はレポートの出来と試験の出来の一致度が少し低い、という特徴もありますが、それでもやはりレポートをきっちり期限を守ってそれなり以上の内容で提出している人の方が、試験の得点も高い、というのは事実です。地道な努力が最後には物を言う、ということを理解しておいてください。

今回、不可だった人は来年度に再履修となりますが、何度も同じ失敗を繰り返す人も少なくありません。自分をしっかり律してがんばってください。

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